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喰あたり

「喰い」好きによる妄想ブログ。18歳未満は閲覧禁止。 「はじめに」必読!

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SS『0』

えっと、まだ挿絵の小説ではないです(汗)

というのも、ひなさんの絵は最初この小説の挿絵としていただいたものでした。
が、小説が進んでいくといただいた絵とは少し内容の違うものになっていってしまい、
ひなさんの絵は改めてこの小説の番外編で使おうということになりました。
なのでそっちは絵から内容を連想しています。
ひなさんとの調整が済み次第すぐに掲載しますので
とりあえず僕の文章で我慢してくださいww
ひなさん、Come Back~!

で、SS『0』です。
相手は吾朗君です。
字がおかしい?某野球マンガの主人公とはきっと関係ありませんwww
ちょっと普通の性描写っぽいものにもチャレンジしてみたり(これが普通かはしらないw)
見事に撃沈ですがorz

んでは、続きからどうぞ。
かかった時間に中身が伴ってないとかいわないでww

ちなみに、この『0』には今まで以上にいろんな愛を込めましたw
なので喰い以外の描写も多いですが、ゆっくり読んでいただけるとうれしいですm(_ _)m


『0』












―――俺と一緒に野球しようぜ?

そう言ってくれた君の誘いを、野球に興味ないから、とそっけない返事で断った。
君は少しだけ寂しそうな顔をして、そっか…、とだけ呟いた。


















夢を見た。
小学校の頃の夢。吾朗君の夢―――。
もう2度と吾朗君には会うことはないと思っていた。
けれど、運命の歯車はもう一度僕らを巡り合わせた。

僕は今、ある球団をサポートする企業に就職している。仕事は何のことはない営業だ。
いたって普通の人生。
普通のサラリーマンとして過ごし、年を取って、やがてその人生を終えるだけのはずだった。

しかし―――

僕はある検査で特別な認定をされてしまった。
技術ってのは進歩するもので、最近ではDNA検査をして遺伝学的に相性のいい者をパートナーとして野球選手に各一人つける制度が行われているらしい。
らしい、というのはそれが一般公開された制度ではないからだ。
良くはわからないが、俗にいう大人の都合というやつなのだろう。

そう、僕は見事に会社を抱える球団のとある選手との相性検査に合格してしまったのだ。
その選手の名前を見て僕は驚きを隠せなかった。
そこにはかつての同級生の名前が記されていたから。




今、とあるホテルの一室の前に僕は立っている。
企業としてはかなりのレベルの極秘業務、ということで家族への説明も許されなかった。
最も、僕の両親は既になく、養ってくれた祖父と祖母に長期出張が入ったから、と手短に伝えここにきたのだが。

この中に、吾朗君がいる。
吾朗君のために僕が何をすべきなのかも今日ここで本人に聞かされることになっている。
少し緊張して、汗が出てくる。

ええい、いい社会人がなさけないぞ!
別にとって喰われるわけじゃないし。
……よし!
僕は一度深呼吸をすると、吾朗君の待つ部屋のドアをノックした。



僕のノックとその扉が開くのはほとんど同時だった。
何が起こったか瞬時に理解できなくて、一瞬の間―――
向こうも同じだったらしく目をパチクリさせている。

吾朗君だ。

人なっつっこい顔はそのまんま、でも、体は本当に逞しく成長していた。
あの頃はほとんど変わらなかった身長も、こりゃ10センチは差、あるな…。

「久しぶり…だな。元気してたか?」

そう声をかけられて現実に引き戻される。
何やってんだろ、僕。

「久しぶり…だね。」
「とりあえず中入れよ。」
「じゃあ、失礼します。」

促されるまま、僕はその部屋へと足を踏み入れた。



「まあ、茶でも飲めや。」
「うん。いただきます。」

出てきたお茶で喉を潤し、少し落ち着く。
そして話し始めればもうとまらない。
小学校のころのこと、卒業してからのこと、今どんな生活をしているのか。
最初の緊張なんてどこ吹く風。

「遺伝子の検査ってすごいよね。時代も進化したもんだ。どんなことを調べるんだろう?」
「詳しくは知らねぇが、DNAの一致率が重視されてる。」
「一致率?」
「そう、俺とお前のDNAがどんだけ似てるか。
まあ、同じ人間って生物なのは考慮外だけどな、それ以外の数値。」
「へえ、じゃあひとりだけ選ばれるくらいだからきっと高かったんだろうね。
どれだけだったんだろ?80%…いや90%かな」
「……」
「それにしても、君が野球選手になってるなんて知らなかったよ。
でもお抱え球団の選手をわかっていないなんて社員失格だな。」
「しかたねぇさ。デビューはこれから、事実上はまだ無名選手だしな。」
「そうなんだ。でも昔から野球すごかったし、きっといい選手に―――」

……?
急に意識が遠くなる。
眠いわけじゃない、でも目を開けていられない。

「…まだ、足りないものがある。」

消える意識の向こう、吾朗君がそうつぶやくのを確かに聞いた。














―――俺と一緒に野球しようぜ?

そう言ってくれた君の誘いを、野球に興味ないから、とそっけない返事で断った。
君は少しだけ寂しそうな顔をして、そっか…、とだけ呟いた。

そんな風に誘われたのは初めてだった。
本当は一緒に野球、したかったけど
僕には勇気がなかったんだ。














「うう…ん」
頭が痛い。ここは…?

そうだ、僕は吾朗君の部屋に―――

「よォ、やっと起きたか?」

やけに大きな吾朗君の声が頭に響いた。
僕はいったい?
どうやらベットに寝かされているようだ。
ようやく覚醒する意識、目を開けると吾朗君が僕を見下ろしていた。
ベッドの上で組み敷かれている。
なぜ?
疑問に思う前に、もっと異常なことに気づく。
吾朗君が…大きくなっている?

あきらかに先ほどまで話していた彼の大きさとは違う。
さっきまでの2倍はありそうだ。
わけがわからない。

「吾朗君、どうしてそんなに大きくなってるの?」

恐怖よりも好奇心の方が勝っていたのだろう、自分でも驚くほど素直に疑問を口にしていた。

「俺が大きくなったんじゃねえよ。お前が小さくなってんだ。」

そう言われてあらためて周囲を見回す。
のっているベッド、机、椅子、天井の高さ、それらすべてが先ほどよりも大きく感じられた。
どうやら吾朗君の言っていることは本当らしい。

「どうして僕は…?」
「ん?ああ、さっきお前が飲んだ茶に薬混ぜといた。意識失ったのも副作用だな。」
「薬?そんな薬なんて…。
…え?じゃあ、これは吾朗君が?」
「ああ。」
「なんで―――」

突然だった。
僕が口にしようとした言葉は、吾朗君の口に塞がれた。

「んっ…?!」

キス…されてる?!

必死に押しのけようとするが、もともと大して鍛えていない自分と野球選手、さらに今のこの体格差に抵抗は何の意味もなさなかったらしい。
ようやく開放されたときには酸欠で意識が朦朧としていた。

「はぁ…はぁ…、何を…」
「味見」

そういうと吾朗君は口を開け、迫ってくる。
さっきのキスとは明らかに違う気配に、急に恐怖心があふれ出す。
叫びながら抵抗しようとするが、口をふさごうとした手を逆に咥えられ吸い込まれる。
一気にひじまでを引きずり込まれ、濡れた舌が腕を包む。
喰いちぎられるかもしれないという恐怖の中、生きた心地などしない。
飲み込まれていく自分の体を見ていることしかできなかった。

腕を味わうのに満足したのか、それを離すと体の角度を変え、今度は腹に口を寄せかぶりつく。
まるで獣のように。


喰われる。


生物としての本能的な恐怖だろうか。
もはや抵抗すらできず、別の生き物のようになってしまった友の“味見”にひたすら耐えた。

少しずつその口が大きくなっていくことに気づく余裕もなく。




「う…あっ……」

恐怖と、それ以上に今体を襲う快感に声が漏れるのを抑えられない。
自分の下半身は吾朗君の口の中に納められており、動き回る舌に股間を刺激される。
恐怖はスパイス。
自分では、そしておそらく普通の性行為でも与えられないであろう濡れた肉の感触に与えられる快感に何度も何度も射精し、そのたびに吾朗君の喉仏が上下する。
恐怖ではなく、疲労で完全に体が動かなくなるころにようやく開放され、再びベッドに横たわる格好となった。

「はぁ…はぁ…」
「お前だと思ってた。」
「…え…?」
「俺の“相棒”はお前だと思ってたよ。確信だった。」

先ほどまで野生的だった吾朗君の瞳に少し理性が戻る。

「裏の世界にゃ人間を小さくする薬なんてのはゴロゴロしてるんだよ。
それで人を小さくしタンパク源として喰って奴なんざごまんといるのさ。」
「た…タンパク源って…」
「でも、さっきお前が飲んだ薬は違う。
選手たる俺たちは、デビューする前にひとり遺伝学的に相性のいい“相棒”をあてがわれる。
特別な薬と一緒にな。
その薬で小さくなったそいつを喰うことで俺たちは普通に生きてるだけじゃあ到底手に入らない強靭な体を手に入れることができるんだ。
デビューが決まりそしてお前が選ばれた。
これは偶然じゃねぇぜ?お前もそう思うだろ?」
「それじゃ…吾朗君は僕を…」


「喰うぜ」


その言葉を待っていたように体が更なる縮小を始める。
そしてそれを意識して初めて、すでに自分がかなりの小ささになってることに気がつく。

「お前、さっきから少しずつ小さくなっていってるのに気づかなかったろ?
俺に味あわれるたびにお前は少しずつ小さくなっていってたんだよ。
そういう薬なんだ。よくできてるだろ?
しかし、最後は急に来たな。やっぱ何度もイったのがきっかけなのかねえ。」

吾朗君がそのセリフを言い終わるころには僕の体は10センチほどの大きさになっていた。
吾朗君は僕を…

「ちょっとでかいが、まあ問題なく飲み込めるよな。」

僕を…喰うと…

「や、やめて、吾朗君…!」

吾朗君の目が先ほどの恐ろしいものへと再び姿を変え、巨大な手のひらが迫る。
もはやあまりに小さくなった僕の声は彼には届かない。
巨大な手に掴んだ僕を吾朗君は胸に押し付けた。
押し付けられた厚い胸板の向こうから心臓の鼓動が聞こえる。
それだけではない。
食べ物を目の前にし活発に動き出した胃の音、
そしてもっとたくさんの何かがうごめく様なそんな音。

「お前を吸収し尽くすために昨日から何も喰ってねえんだ。もう腹減って死にそうだよ。
ま、何よりお前を迎えるのに余計なもんは喰いたくもなかったけどな。
……聞こえるだろ、俺の腹だけじゃねえ、俺のすべての細胞が、お前をよこせって言ってるのがよ!」

そういうと吾朗君は僕を口元へと持ち上げる。
先ほどまで自分を味わっていたそれ、しかし先ほどまでとは大きさも、そして意思も違うそれを改めて目の前に誇示される。

「助けて…食べないで…吾朗君…!」
「わりぃ、もう限界だわ。じゃあな。
いや、よろしくな、か?」

顔を少し上へ傾け、僕を唇に宛がうとその口が一気に大きく開かれる。
暑く荒い息づかい。
眼前に広がる地獄。
その濡れた肉の檻の中にゆっくりと降ろされ、同時に門が閉じてゆく。
じたばたと空を切る足が少しずつ吾朗君の舌に埋もれていく。
いくら暴れてもいたずらに舌と足の間に唾液の糸を生むだけ…。
やがて光はなくなり

「うわぁああああ?!―――」

暗闇。
叫び声はこだまするばかりで、外に漏れることは二度となかった。




どのくらい時間がたっただろうか?実際は短いであろう時間もひどく長く感じられる。
怪物のような舌にもてあそばれもはや自分がどうなっているのかわからない。
やがて激しい動きがやみ、舌先が愛おしむようにゆっくりと僕の顔をなぞりだす。


ああ、そうか―――これで最後なのか


なぜか、冷静にそう判断する。
もう正常な思考なんてできないはずなのに。

息継ぎのためか、閉じていた口が少しだけ開かれる。
一瞬だったけれど確かに見た。
開かれた門の向こう、濡れた唇の向こう
無機質なホテルの天井
でもそれが、僕の見る最後の外の世界
最後に見る吾朗君以外のすべて

舌が動き、喉の奥へと体が押し込まれる。
体を唾液と肉が包む。
まわりが大きくうねり、濡れた音が重く響く。


その瞬間に感じる。
僕の細胞がうごめいている。
さっき吾朗君の胸で聞いたように
叫ぶように
歓喜するように
それは確かに自分の中で―――















聞こえてっか?

お前と俺はもうすぐひとつになる

さっきも言ったけど、これは偶然じゃねぇぜ?

最初からこうなることは決まっていた
お前だって心のどこかでそう感じていたはずさ
その証拠にお前は俺の前に現れた


俺とお前のDNAの一致率は 0 だった


普通ありえねえよ

でもな、俺にないものは全部お前の中にあったんだ
お前を取り込むことで俺は、俺たちは完全になれる

お前は俺に喰われるために生まれてきたんだよ


…さぁ、俺たちはこっからもう一度スタートだ

そう―――





















―――俺と一緒に野球しようぜ?

















<終わり>

コメント

じっくり読ませていただきました
某野球漫画の主人公ということでしたが
特に先入観なく さらっと読める感じですね

口の中から見る外の世界の描写がなかなかよかったですよ こういうの好きです

≫お前は俺に喰われるために生まれてきたんだよ

この台詞はゾクッとしますね
ある意味究極ですね

  • 2008/03/29(土) 00:08:22 |
  • URL |
  • アトラス #xEbBP1EA
  • [ 編集]

コメントありがとうございますー^^
今回はいろいろ好きな言葉とかシチュをこれでもかというほどつめこんでみましたー。
この先ネタがかぶりそうで心配ですw

≫お前は俺に喰われるために生まれてきたんだよ
これはある意味僕の理想の喰われ方のひとつなんですが、本当にそれでいいのか?みたいなアンチテーゼも含めてみました。
ちょっとした切なさというか、悲しさというか。
自分探しみたいなものも書きながらやってたように思いますww
入りすぎて一旦ヘコんじゃったのは内緒orz

  • 2008/03/29(土) 16:08:36 |
  • URL |
  • だあく #0YsUbSHI
  • [ 編集]

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