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喰あたり

「喰い」好きによる妄想ブログ。18歳未満は閲覧禁止。 「はじめに」必読!

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SS『1』 挿絵つき

SS『1』になります。
こちらは以前掲載した『0』の番外編になります。
なので、『0』をご覧になっていない方は先にそちらを読むことをオススメします☆
そして今回はひなさんによる挿絵つき!
お話も絵から連想したものですー。
ひなさんありがと~!!

えー、公表から約1ヶ月w
ようやく発表になりましたw お待たせしてすみませんm(_ _)m

※この小説には踏み潰しや握りつぶしなどグロテスクな表現が使われております。
 なので、そういった表現が苦手な方はご注意を

でもこれが僕のグロの限界ですorz

※※4/8追記 ちょっと視点がうろうろしすぎてるなーと思った部分と、表現がたりてないなーと思った部分をガリガリ修正。
もう一度読んでもらえると前のより入りやすくなっているかと思われます。

では続きからどぞ

ある野球部の部員を乗せた送迎バスが行方不明となった。
野球部員9名、およびバスを運転していたコーチは見つかっておらず、
現在も捜索中である。



5年前、吾朗高校生の夏―――






『1』






「ほい、最初はグー!」


ぺき


拳の先で何かが折れる感触
吾朗が手をよけると、そこには力をなくした中年の男がひとり地面に倒れ込んでいた。
おかしい点はふたつ。
ひとつは、体が不自然な方向に曲がっていること。
もうひとつは、そのあまりの小ささ。

先ほどまで部員を学校まで送り届けるという使命を負っていたコーチはそれを果たすことなくこの世を去った。

「お?いっけね。直前で止めるつもりだったのに行き過ぎちまったか。悪りぃ悪りぃ。」

あいかわらずの人懐っこい顔で、吾朗はにへらと笑った。
胡坐をかいた足元では8人の、こちらもまた小さな高校生が寄り添い震えていた。
練習試合を終え、ミーティングのために学校に帰る最中だった彼らはあまりにも突然に死に直面することとなった。

「いやぁ、まずそうなおっさんだなぁとか思ってたらうっかりな。喰いたくもねえし、まあいいか。
おとなしくして貰うってことで。で、どうする?次は誰がやる?」

そういいながら少年たちに吾朗は顔をぐっと近づける。
吾朗にとっては軽く覗き込んだつもりでもいまや小人となってしまった彼らにはそれはとても恐ろしく感じられた。
ましてや、それが自分たちを縮め、さらい、そして食そうとしている巨人となればなおのこと。


吾朗とじゃんけんをする。
勝てば助かる。負ければ喰われる。
少年たちに課せられたのはそんな単純なルールのデスゲーム。

吾朗の提案に動けるものなどいるはずもない。

「なんだよ?誰も立候補なしかぁ?じゃあ…エース、勝負しようぜ。」

エースご指名です。

吾朗が最初に選んだ相手は投手。
指名されたエースは真っ青だった顔をさらに青くしてその場に立ち尽くしている。

「ほら、早く一歩前に出ろよ。でないとお前もそこにころがってるコーチみたいにしちまうぞ?」

軽い口調、だがその言葉に逆らえば先ほどのように迫る拳が一瞬でエースを砕くだろう。
有無をいわさぬ吾朗の言葉。そして見下ろすその威圧感。

それに負けたエースはたどたどしくもゆっくりと前に進み出てきた。
他の部員たちはやはり皆動けず、今から始まる命がけのジャンケンにこの後訪れる自分たちの運命を重ねて見ていた。
よく考えれば自分たちが助かる確率などないに等しい。
それでも、少年たちは目の前の巨人に一部の望みを託していた。

そして―――

「んじゃ、最初はグー!じゃんけんほいっと」

吾朗のあまりにもあっさりとした掛け声とともに始まる死のゲーム。
ほんの数秒でその決着はついた。

エースの手はグー。
というのもそれはあまりの恐怖に握った手が動かなかったから。
しっかりと握り閉ざされた手からは血がにじんでいた。

そして吾朗の手はパー。
吾朗は恐怖で固まったエースの拳を見抜いていた。

どのような背景があろうと変わらない事実。

エ-スの負け

その事実に本人は動けず、また背後でエースの手が見えないチームメイトたちは息を飲んだ。

「…残念だったな。」

そういうと吾朗はパーの形に開いたそのままの手で少年に襲い掛かった。
巨大な手に一瞬で包み込まれる少年。
チームメイトから悲鳴があがる。
吾朗の手からかろうじてはみ出した足がじたばたと宙をきる。
握り締めた手の中でもぞもぞと動く感触がなんだかおかしくて吾朗はその手に力をこめた。
ほんの遊び心。がだ、だんだんこめられていく力についにゴキンという骨の折れる音が響き、指の間からは血があふれた。

それを見てもなんのためらいもなく、吾朗はそれを自らの口元へと運んでいく。そして、

「俺の勝ちってことで、いっただっきまーす☆」

そういうと吾朗は手の中の少年を口の中に放り込んだ。
もはや部員たちには悲鳴すらない。
静かなこの空間で吾朗の口がもごもごと動く音だけが響く。


小人とはいえひとりの人間をその手で砕き、口の中で味わう。
常人には決して考えられぬ行為であろう。
だが、吾朗にとってこの少年たちはただのタンパク質としての存在でしかなかった。
体を作るための食料。
それは吾朗と同じく野球にいそしむ少年の体そのものであった。
不運にもこの日にはこの少年たちがそのいけにえに選ばれた。
ただそれだけの不幸であった。


ふいに吾朗がその顔を残りの少年たちに近づけた。
突然のことに動けぬ少年たち。
彼らに見せ付けるように吾朗は口をあんぐりとあけた。

今、少年たちには開かれた口の中にあるものがはっきりと見えているだろう。
それは血と唾液にまみれ、力をなくした少年。
吾朗の口内を見ながら時が止まったように動けなくなった少年たちの様子に満足すると舌を動かし、エースを奥へと押しやる。
少年たちの目の前で、エースは喉の奥へと落ちていった。

そして吾朗は口を閉じ、少年を飲み込んでしまった。

ごくり

生々しい音が響く。
エースが、友がどうなったのか。
少年たちにはもう考えるまでもなかっただろう。
にわかには信じがたい光景。
しかし、目の前で起こった現実に少年たちは絶望した。
次にああなるのは自分かもしれないと。
その様子に吾朗は満足そうに目を細めると、たたみかけるように

「んー、まあまあだな。でも一人ずつってのは味気ねえなぁ。
よし、次は3人まとめてかかってこいや。」

あまりに気まぐれな提案を持ちかけた。
今度も指名しなければ少年たちは動くまい、そう考えた吾朗は次なるいけにえを自ら選ぶ。

「じゃあ、お前とお前とお前な。で、代表がお前だ。3人分の命をかけて勝負な!」

選ばれたのは4番。
チームを引っ張る主砲は突然自らのものだけでなく、友2人の命を抱えることになった。
しかし、その手は先ほどのエースのように恐怖でかたまり、離れない。
再びそれを察した吾朗はある提案を4番に持ちかけた。

「んー、そのままじゃあつまんねえなぁ。じゃあよ、妥協してやる。根性を見てやるよ。
掛け声が終わる前にその手を開いてみせな。」

吾朗は4番の目の前にグーの手を突き出した。
掛け声が終わる前に手を開け。
そうすれば勝てるのだ、と。

4番は固まり震える手を開くべく、なけなしの精神をその手に集中しているようだ。
目には涙が浮かんでいる。
死にたくない、その一心で。
いつのまにかその4番に命を預けることとなった2人も目に涙をため、見守る。

野球の試合。
4番はチームを引っ張る主砲。
負けそうなその状況を根性で切り開いてくれる、そんな頼りになるチームメイト。
だから今度もきっと―――!
今そんな希望が少年たちの胸をよぎっているのかもしれない。
まあ、ムダなんだけどな…

「じゃあ、いくぜ~。最初はグー!じゃんけん…」

掛け声が終わる前に、開け!俺の手!
開いてくれ!!
そう叫ばんばかりの4番の様子に吾朗は薄く笑いを浮かべた。
少年のその全ての力が右手にこもっていくようだ。
そして、

「ほいっと!」

吾朗がそういい終わった瞬間、少年の手は開いていた。


やった―――!
少年が前に目をやると


吾朗の手はチョキだった。


「根性見てやるっていったけどこれはじゃんけんだからな♪お前らの負けってことで☆」

そう、これはじゃんけん。
たとえ手を開けたとしても、吾朗に勝てぬのでは意味がない。
信じられない事態に4番も残りの2人も動けないようだ。



4番人生最大の勝負はあっけなくその幕を閉じた。
力を使い果たし唖然とした4番が次に自分を取り戻したとき、
彼は吾朗につままれはるか上空にいた。
下から聞こえる悲鳴に目を向けると、そこには先に放り込まれた二人が吾朗の口の中で暴れていた。
自分を失っている間に彼は吾朗の口の上へと運ばれていたのだ。
2人の友が何度も何度も口内を登ろうとしては舌に押し戻される。
もう抵抗する気力も体力も彼にはない。
吾朗の指が開き、彼はあっけなくその口の中へと堕ちていった。



3人もの少年を口の中に納めた吾朗は満足そうに舌で中の少年たちをかき回し、味わっていた。
そろそろ飲み込むか、そう思っていた瞬間、

残された4人うちのひとりの部員が逃げ出したのだ。
さきほどまでの光景に耐えられなくなったのだろう。
瞬発力に定評のあるショートは全速力で逃げ出した。
だが、今の彼は小人。
巨人である吾朗から逃げ切れるわけがない。
すぐさま吾朗は彼を捕まえると、その目の前へと摘み上げた。

指先であばれつづける少年に吾朗は罵声を浴びせかけようとしたがなにぶん口内に3人もの人間を納めているため、口を開けない。

しゃべりにくかった、たったそれだけの理由で

ゴキ、ボリ、ゴキン

吾朗は口内の三人を噛み砕いた。
暗闇の中で生きながら消化されるという地獄から逃れられた3人はもしかしたら幸せだったのかもしれないが。

ゴリ、クチャ、ニチュ…

口の中の少年たちが占めていた体積は見る見る縮まっていった。
口からあふれた血が吾朗の服を汚す。
十分に咀嚼をすると吾朗は逃げようとしたショートに語りかけた。

「お前、何勝手に逃げようとしてんだ?そんなことしていいっていったか?」

つままれた少年は恐怖で動けない。

「勝手に逃げるのはルール違反だよなあ?悪い子には相応のお仕置きが必要だな。」

そういうと吾朗は口を大きく開き、少年を近づける。
まだ口内では先ほど咀嚼された少年たちの無残な死骸がそのまま残っている。
その光景に少年は気が狂ったような悲鳴を上げる。


1



無慈悲にも少年はその口の中に放り込まれた。

動き回る舌が少年に友の死骸を擦り付ける。
ガキんころよく粒ガムとかをかっ込んで味がなくなったらそのまま新しいのこんな感じで喰ったりしてたよなあ。
吾朗にとってはこれもそんな些細な気まぐれ。
だが少年にとっては…

狂い暴れまわる少年をこれでもかともてあそび死骸で包むと吾朗はごくり、とそのまま全てを飲み込んだ。

「あー、しらけちまったなぁ。血の味もそんないいもんじゃねぇし。
もうゲームやめ。普通に喰うわ。残念だったな。恨むならさっきの奴を恨めよ?」

もともと吾朗にとってはただの遊び。
遊びに飽きた、それだけのこと。
そんな言葉をなげつけ、吾朗は残りの少年たちへと手を伸ばした。










ごくり
嚥下音が響き渡る。
最後の8人目の少年が吾朗の喉を通り腹の中へと堕ちていった。

「終わりか。」

…ん?おっかしいな。俺が喰ったのは8人。野球してたんなら9人はいたはずだ。
だとしたら―――

吾朗は自信の後ろにころがるバスに手をかけ、中を覗いた。
バスごと小さくした少年たちに吾朗はバスから全員降りるように告げた。
突然巨人に出会う恐怖、そしてその命令に従わないものはいないだろう。
そう思いそのときは確認しなかったが、

―――いた

少年がひとり。その中に残っていた。
他のチームメイトも自身の心配で気づかなかったのだろう。

吾朗と目が合った少年は一瞬ですくみ上がり動けなくなった。
バスの天井を破り取ると吾朗はその少年をつまみ上げた。

「残念だったな、見つかっちまって。だがそのままでもバスごと処分されてたろうよ。
どうせなら俺に―――」

吾朗の言葉が突然途切れた。
それは、

似てる―――

その少年が吾朗の思い人に似ていたから。







なぜだかわからない、だが一目見たときから吾朗は惹かれていた

―――俺と一緒に野球しようぜ?

そう声をかけた少年に吾朗はフられた。

あいつは野球に興味がないと、そう言った
でもそれは嘘だとわかっていた
いつもあいつは俺のことをみてたから
でも、
彼を手に入れるにはまだ自分の力は足りなかった







だが、今ならどうだろう?
高校生になり、体も少しずつ出来上がり、そして、力を手に入れた今ならば!

吾朗は目の前の少年の服を破り取ると、その少年に舌を這わせた。
突然のことに驚く少年。
だが吾朗はかまわず少年のありとあらゆる部分を舐め回す。
恐怖と絶望、だがその中に芽吹くかすかな快感に少年の体は震えた。
そして吾朗の手の中で少年は果てた。

訪れる一瞬の気だるさ、だがすぐさま襲い掛かった吾朗の口が少年をその口内へと引きずり込んだ。




悲鳴をあげる少年を吾朗は舐め続けた。
股間を這う舌に耐え切れず少年はまた果てる。

あいつもこんな声で泣くんだろうか?
あいつもこんなふうに俺の口の中で暴れるんだろうか?
あいつも俺の中でイってくれるのか?

すでに体力を無くし、動かなくなった少年を吾朗は喉の奥へとやる。


そうだ。俺たちはひとつになるんだ―――















違う










こいつじゃねえ
俺が欲しいのはこいつなんかじゃねえ!!!!













吾朗は飲み込むのをやめ、少年を口の中から引きずり出した。
突然さらされた外気に混濁していた少年の意識は覚醒した。

なぜ外に出された?もしかしたら助かるのかもしれない。
一部の希望に少年の目に光が戻る。
だが、

「お前らなんか喰ってる場合じゃなかったわ。」

無常にも少年は地面へと放り捨てられた。
かなりの高さから地面に落下した少年の体からは骨の折れる音がした。
その痛みに声にならない悲鳴を上げる少年。
それでも必死に這い、逃げようとする。
だがすぐさま上空から踏み下ろされた足に少年は踏み潰された。

吾朗に踏み潰された少年は赤い地面の染みとなった。
そして、最初の犠牲者であるコーチをも踏みつぶすと吾朗は立ち上がり天を仰いだ。



俺は力を手に入れた
後はお前ともう一度出会うだけ
急ぎはしない
焦りもしない
お前は必ず俺の前に現れる
その日まで
俺はもう余計なものは喰わないことにするよ



その腹に収めた哀れな8人の少年たちのことはすでに忘却の彼方。
残ったバスを処分すべくその手に取ると
吾朗はその場から姿を消した。

あの日の友の顔を思い浮かべながら―――


<終わり>

吾朗ヒドスw

コメント

全編がクライマックスといった感じで、はじめから終わりまで興奮しっぱなしでした。
そして「1」の後に「0」を読むとまた違う視点で楽しむことができますね。
自らの持つ願望が叶うときに生まれるものは・・・。
だあくさんが悩んだという物語の難しいテーマがいっそう引き立った気がします。

chotosさん、コメントありがとうございます!
少し手を加えたのでまた読んでいただけると前よりも読みやすくなっているハズ・・・ハズ・・・
吾朗の変化を示すために前半は淡々と書くことを意識していたんですが淡々としちゃいけない部分までやってしまってたみたいですw
違う視点、か。そんな楽しみ方もあったのですねw
何度も目を通していただけるというのはすごく嬉しいです!
テーマ性みたいなのはこれからも考えていきたいと思っています!

  • 2008/04/09(水) 00:03:20 |
  • URL |
  • だあく #0YsUbSHI
  • [ 編集]

読ませていただきました
これ 0と1で対になる感じでいいですね。
残酷さと生々しさが前面に押しでてる感じで 表現が上手く、臨場感ありました。
これも0と同じく いろいろ差し替えが容易に効くので それもまたいいですね

  • 2008/04/11(金) 19:45:29 |
  • URL |
  • アトラス #-
  • [ 編集]

アトラスさん、コメントありがとうございます!
そうですね~、物語を2つに分けようと判断した時点で『0』と『1』の対比は考えましたねー。
タイトルがさくっときまったときには人知れずニヤリと(ry
しかし表現が上手いなんていわれたら舞い上がってしまいます・・・(笑)
調子に乗らずにもっと精進シナケレバ。
とはいえこれからも書きたいことを書いていくだけですがw
楽しんでいただけたようですごく嬉しいです!いろいろ差し替えてw遊んじゃってくださいな~

  • 2008/04/12(土) 01:19:09 |
  • URL |
  • だあく #0YsUbSHI
  • [ 編集]

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